
父からの薦めで、今【一日一生】という天台宗大阿闍梨の酒井雄哉さんの本を読んでいます。
酒井雄哉さんは比叡山飯室谷不動堂長寿院のご住職で、約7年かけて約4万キロ(約地球一周分!)を歩く荒行「千日回峰行」を2度(!)された方です。
千日回峰行とは、何百日もの回峰行を終え不動堂に9日間こもり「断食・断水・不眠・分臥」で不動明王の真言を10万回とたえる行をします。
終盤は瞳孔が開き、死臭が漂うともいわれる過酷な修行だそうです。
そしてまたまた何百日と回峰行をします。
1回7年間…!
そんな修行を2度も…
「生き仏」と言われるのも頷けます…
1日を一生のように生きよ、明日はまた新しい人生。
なぜ生きるのか。
どう生きるべきなのか。
苦しみや死をどう受け止めたら良いのか。
優しく語りかけるような文体で、癒され力づけられます。
山へ行くといつも思います。
もう無理だ!と泣いてくじけそうになる時、とにかく右足を前にだして前へ上体を倒してみる。
そうすると自然に左足が出る。
体で前進しているのではなく、精神で前進している自分に気づきます。
それが1センチであっても、その精神さえあれば積み重ねで達成出来るものですね。
大阿闍梨の優しい笑顔で、めちゃくちゃ癒される本です。
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